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片隅抄

2021.05.01

道の駅安達の国道4号上り線にある「二本松市和紙伝承館」では紙漉き体験ができる。旧安達町は千年以上の歴史を誇る上川崎和紙の産地で、紫式部や清少納言も愛用したという。多くの人が行き交う道の駅にあることが強みだ▼竜神峡に近い茨城県北部の常陸大宮市では旧山方町が西ノ内和紙の産地。水戸藩の『大日本史』はこの和紙が使われ、藩主光圀公も保護・奨励したという。国道118号沿いに資料館「紙のさと」がある▼地域おこし協力隊として県外から遠野町に移住し、市の人間国宝ともいうべき瀬谷安雄翁死後、消滅の危機にあった遠野和紙を継承、普及した平山祐・綾子夫妻が、工房「遠野紙子屋」を入遠野にオープンさせた。和紙ファンとして喜ばしい▼ここを拠点に今後、どう遠野和紙をPRするかだが、まず第一に市長の名刺を遠野和紙製にすること。ら・ら・ミュウにサテライト店を設けたい。和紙漉きの小型キットを作ってみるのも面白いかも。

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