終息どころか、感染拡大の度を増している新型コロナウイルス。この約1年半、閉そく感を通り越し、絶望感さえ漂っている。いわき市においても感染拡大防止一斉行動の延長、酒類を提供する飲食店への時間短縮営業の要請など、日常生活に不自由が生じている▼先日、市はこれらの実施に伴い、いわき商工会議所をはじめとする経済5団体に協力を求めた。コロナ発生後、行政と団体のやり取りは何度が取材したが、最後は出席者同士の記念写真でエンドの感が強かった▼今回に限っては、各代表がコロナ禍の現状を切々と訴える中で、両者連携のプロジェクトチーム発足が提起された。「文書を回すだけでなく、情報共有を」「今月末をめどに短期集中型の情報発信が必要」などとする意見がこの会合を有意義なものとした▼我慢の日々が続くが、英知を結集したコロナ施策が功を奏し、のちに伝わるような「いわきスタイル」を早急に立ち上げてもらいたい。