「試合は見られないんですか」5月の大型連休の真っただ中、春季東北地区高校野球県大会の支部大会後半戦が行われたいわきグリーンスタジアムで声を掛けられた。高校野球ファンなのだろう。無観客開催と知ると肩を落とし、球場を去った▼会津若松市のあいづ球場をメイン球場に開催した県大会は同市を中心に、感染が拡大した影響で当初の予定を変更し、有観客開催を断念。上位の東北大会は開催すら取りやめた▼あすから6月だというのに新型コロナは球児たちの邪魔をする。3日には弊社白鷲旗をめぐるいわき地区高校野球選手権大会が平野球場で2年ぶりに開幕。だが、春と同様、無観客開催となる。さっそく、読者から問い合わせが▼春を断念した湯本、いわき光洋も参戦。弊紙では27日から、出場11校のほか、部員不足で出場を見合わせた福島高専を紹介している。結果なども随時掲載する予定。今年は球児たちの熱き戦いを紙面上で楽しんでほしい。
片隅抄