梅雨明けから夏らしい日が続いている。平時であれば心浮き立ち、海や山のレジャー、各地の夏まつりに人が繰り出し、にぎわいを見せるのだろうが、今年もいわき市内でのイベントはおおかた中止になった▼連日増え続ける新型コロナウイルス感染者。日常生活でのマスク着用、手指消毒、3密回避などを励行しているつもりが、1年半以上にもおよぶ感染防止対策につい気が緩んでいるのかもしれない。一種の狎れが生じている▼コロナ禍に打ち勝つをうたい、先月23日に開幕した東京五輪だが皮肉なことに東京での感染者が連日、千人単位で確認されている。日本勢の奮闘によるメダルラッシュは喜ばしいが、感染拡大のニュースには気が重くなる▼その中で市医師会は、お盆の帰省を含め今月いっぱいの人流抑制、普段生活をともにしていない人との会食や屋外活動の自粛、若い世代のワクチン接種など、市民に抑止のメッセージを送る。ここが我慢のしどころだ。