市の消防団に30数年在籍した中で、毎年のように規律訓練に参加した▼号令に合わせて敬礼をしたり、足並みそろえ隊列を組んで行進したり。敬礼で挙手する際の位置や行進で手を振る角度などを団幹部から細かく指導されたが、自衛官でも警官でも消防士でもない一般市民が貴重な体験をしたと今では思う▼秋の高校野球大会で球児たちと顔を合わせる機会があった。どの選手も、こちらが恐縮するほど礼儀正しく気持ちがいい。試合を終えて遅い昼食をとっていたあるチームのそばを通ったら、選手たちが箸をとめて次々に立ち上がり「こんにちは!」とあいさつしてくれた(そのまま食べてていいから…汗)▼翻って、新入社員や職場体験に来た人たちを見ると、総じてあいさつがなっていない。だから仕事を覚えようという清新な気持ちが伝わってこない。球児たちも部活を離れるとどうなるのかと思うが、短期間でもあいさつを徹底した経験は無駄ではないと思う。