新型コロナウイルスの感染症の分類の見直しを第7波収束後に行うとの国の方針が発表された▼もちろんこれには賛否があるだろう。ただ医療現場の現状を見た場合、妥当な判断ともいえる。連日感染者の数が発表されているが、これは2類に扱われているために感染者の数を報告する義務があるからだ。8割が重症化しないとされているなか、全てをひとくくりにされては医療現場は混乱するに決まっている▼熱が出る。風邪かと思われるが、発熱外来を受診しなければならず、しかもパンク状態で受診もできない状況が続き、かえって国民の不安をあおる結果になっている▼今回はインフルエンザと同じ5類相当に引き下げの検討に入るとのこと。約2割の重症者に対しての手当てを厚くするというもの。コロナの本質が見えてきたからこその方針転換だが病気はコロナだけではないし、すべての医療の正常化のために必要なことだ。それよりも個人の感染対策の徹底が必要不可欠だ。