市議会9月定例会の一般質問がきのう終わった。4日間、17人が市政について、市長および市執行部らの考えをただした▼中でも市議3人が、社会問題化している世界平和統一家庭連合(旧統一教会)および関連団体に対する市の認識、今後の対応などを求める質問を行った。もちろん憲法で定められている信教の自由を尊重してのことだ▼一方、霊感商法などによる司法判断が出されている事案がある以上、本市との関りを確認することは当然である。こちらが聞く限り、政府決定などを例にするなど、答弁には歯切れの悪さが感じられた▼この流れにほかの市議、傍聴席からは嘆息が漏れた。鬼の首を取ったように、当該団体を議会の場で徹底的に糾弾せよとはいわない。市民の代表たる質問者に対して、あるべき姿勢を明確な言葉で示してもらいたかったと思う。各議案の答弁には国、県などの考えが反映されることはあるが、ここは地方自治の矜持が欲しかった。
片隅抄