来年のNHK大河ドラマ「どうする家康」は、幼少期の人質時代から家康を支え続けた〝徳川四天王〟酒井忠次・本多忠勝、榊原康政・井伊直政をはじめとする重臣たちとの群像劇だ▼その中に鳥居元忠が登場する。関ケ原合戦前、家康が上杉征伐で空けた伏見城を狙った石田三成ら反家康勢から主君の城を守るため、圧倒的不利な中で凄絶な死を遂げた。その功により嫡男の忠政は4万石の下総国矢作藩から10万石の磐城平藩へ、さらには20万石の山形藩へと〝栄転〟を続けた▼その伏見城で、元忠らとともに討ち死にしたのが内藤家長。2万石の上総国佐貫城主だったが、その長男政長は1万石を加増されている。元忠と同じく家康の信頼が厚く、一字を与えられるほどだった。そして政長は忠政が去った後の磐城平藩を治めることになる▼これまでわき役の1人だった元忠が大河の中でどう描かれるか。今年、延岡藩への転封400年の内藤家と合わせて楽しみにしたい。