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片隅抄

2023.01.27

10年に1度の大寒波は嘘ではなかった。24日午後から少しずつ寒気が強まり、粉雪がちらついた。そのあと取材である建物にいたので、外の様子は分からなかったが水分を含んだ雪が路面を覆っていた▼日が暮れたころには風雪である。以前のように平の街なかから、現在の社屋はやや距離を置く。帰りは翌日の凍結を考え、安全を期してバスを利用したが、到着時間を確認せず約20分ほど待ちぼうけ▼幸い停留所近くに地下道が併設されているため、その中で寒さをしのいだ。翌25日も寒波は居座り、だるさが続くなど体調にも影響した。翌朝、部屋の中のコップに残った水が凍り、水道の蛇口からは変則な音とともに茶褐色のさび水が流れ出た▼もっとも子どものころを振り返れば、氷が張る寒さは当たり前だった。足でバリバリと踏みつけながら、登校したことも懐かしい。大人になると我慢ができず、暖房に頼り酒で温まる。ついには寝込む。体にいいわけがない。

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