おいしさと地産地消の両立にこだわりを持つサンドウィッチカフェが、いわきアリオスにオープンした▼店名はピクニックのフランス語に由来する「Pique+Nique(ピッケニッケ)」。運営は地域振興に当たる団体「NPO法人TATAKIAGE Japan」で、単なるカフェではなく、周辺環境を生かしながら、市民が交流できる場所を目指している点が特徴だ。サンドウィッチなどを購入した人を対象に、レジャーシート等を貸し出すサービスも予定する▼担当者に「どうしても普段は人が少ない印象を受けてしまう」と打ち明けられた。車社会のいわきとあって、身近な自然を散策する機会が少ないのかもしれない。ピッケニッケがその起点となることが期待される▼こうした地元がもともと持つ資源を大切にしながら、新たな一歩を踏み出す思いに大いに賛同する。梅雨明けも間近。コロナ禍後の時代は、まちなか周遊が大きな鍵になるに違いない。