きょうは二十四節気の一つ「処暑」。暦の上では暑さが収まるころで、朝夕は初秋の気配がただようとされる▼ただ暦通りにはいかず、秋を感じるにはもう少し先のようだ。お盆前の40度近い猛暑とはいかないまでも、今でも日中の気温は30度を超える。車に乗るとすぐにエアコンをかけてしまう。そこで心配なのがこのところのガソリン価格の高騰▼全国平均でガソリン1リットル当たり180円代まで上昇している。値上がりの理由としては、経済活動の回復に伴って石油需要がたまっていることや円安などが挙げられる。加えて国が燃料価格上昇の負担軽減策として、石油元売り会社に行っている支援策が段階的に縮小されていることにもよる。9月末には支援策が終了するだけに、1リットル190円も現実味をおびてきた▼来月には3連休が控えている。今年のお盆休みは台風の影響によって、車での帰省やレジャーが楽しめなかった人には、またとない機会。諸物価高騰の折、生活必需品の一つガソリン代の値上げは何とも頭の痛い話だ。
片隅抄