明日は「勤労感謝の日」。その名の通り働く人に感謝する国民の祝日▼駅前に会社があったころは、市内の幼稚園に通う園児らが弊社を訪れ、園児から「お仕事ご苦労様です」と、あいさつを受けるのが恒例行事だった。園児らはお土産に花が植わったプランターとメッセージ付きの絵手紙を持参。可愛らしい園児の姿にこちらも心がなごむ▼将来この子らが安心して暮らせる世を願うのだが、高齢者と呼ばれるようになった今、世の中の住みづらさに心が暗くなる。定年を迎え第二の人生を楽しもうと思っても、年金は年々目減りし、社会保険料や税金は逆にアップ。少子化もあって若い人たちにとっても負担増は免れない▼高齢者の多くが年金以外に収入がなく、これまで蓄えたお金を取り崩すしかない。となれば定年後も働くという人が増えるのも当たり前か。金がなくても心が豊かという人もいるだろう。どんな老後を送るのかは、それぞれが答えを出すしかない。