「Jリーグを世界と戦う舞台へ」。2026年から、Jリーグが秋春制に移行するに当たって掲げた文言だ。秋春制では、開幕は8月第1週ごろで、翌年5月末ごろに閉幕し、ウインターブレークを挟む▼欧州の主要リーグは秋春制。観客も白い息を吐きながら、年末年始に熱戦が繰り広げられる様子は定番。一方で日本の場合は、冬のサッカーと言えば、元日開催のころの天皇杯と、高校選手権といったところだ▼Jリーグによると、この30年で日本と世界の差が広がったという。Jと英プレミアの年間売り上げを比較した場合、1994―95年ころはともに500億円規模だが、2022年はJが58クラブで1375億円に対し、プレミアは20クラブで約8300億円だった▼移籍マーケットも夏が主流とあって、Jリーグを世界標準とすることで、クラブの売り上げも押し上げる狙いもある。私たちの街にも、Jリーグクラブがある。世界を見据える日も近い。