「ここは夢を作っている場所」。いわき芸術文化交流館「アリオス」の舞台スタッフの言葉が、いまも胸に響いている。21日に行われた初開催の「アリオス・オープンデイ」に足を運んだ▼イベントはホールの仕事に触れてもらう狙いで、新たに企画された。主なプログラムとしては、専門スタッフの指導を受けながら、部門ごとに分かれて一つのコンサートを作り上げたほか、カメラマンによるワークショップなどが繰り広げられた。夏休み2日目とあって、家族連れで盛り上がっていた▼中劇場のバックヤードツアーに同行した。初めて入る舞台装置の製作現場は、床に絵の具の跡が残っており、ここでどんな仕掛けが作られたかを想像してワクワクした。照明や音響の調整室をはじめ、普段見ることができない場所に、子どもも大人も興味津々の様子だった▼華々しいステージには、これを支える裏方の人たちの努力が詰まっていると感じた。改めて敬意を表したい。