目もくらむような陽射しに湿気を含んだ重い空気がまとわりつく。ここ数年の猛暑は収まる気配はなく、このひと夏を越すのも容易ではない。体調管理に注意を払わなければならない▼毎週水曜に発表される県の感染症週報によると、新型コロナウイルスの増加傾向が続いている。昨年5月の5類移行に伴い、これまでの規制が緩くなり終息感も漂っていたのだが、やはり侮れなかった▼今年1月から21日までを29週とすれば、ここ4週増加の一途をたどっている。喫緊の報告によると、県内では772人と前週比265人増。いわき市は157人と同じく47人増と数字が加算され、各自治体の中では、最多数となっている▼最近では新たな変異株も確認されている。人流が活発になるこの時期、油断は禁物だろう。過去、われわれの日常生活を取り巻いた「まん延防止等重点措置」「三密回避」など、今では懐かしさも感じるワードが再び頭をもたげてはならない。