先日、地区の子どもが参加するソフトボール大会に足を運んだ際、あまりの参加数の少なさに驚いた▼震災前はフットベースもあり、どちらも2桁のチームが出場。4面のグラウンドはすべてふさがり会場は活気であふれていた。1日がかりの大会に悲鳴を上げつつ、懸命に子どもらをサポートしていた運営の姿が懐かしい▼少子化に加え、ニーズや価値観の多様化により、人自体が集まらないという。わが子が通う学校も野球部は人数が集まらず合同チームに。基礎練習に打ち込むしかなく、実践的な練習は厳しい。子どものスポーツ離れは深刻だ▼と思いきや、とある地域ではバスケットボールが盛んで、競技人口は増えつつあるという。八村塁らが活躍するNBAの情報が身近になり、アカツキジャパンの活躍が後押しした。もう一つ。「スラムダンクの映画の影響です。今も昔も競技を始めるきっかけは変わりませんよ」。ガハハと笑う主催者の言葉に少し救われた。
片隅抄