先日、千葉県境にある「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」を訪ねた▼そこはかつて〝新皇〟平将門が新しい国を目指して駆けめぐった坂東の地。博物館の敷地は、南北５ｋｍ、幅５００～２００ｍの菅生沼を含む東京ドームの３・５倍という広さで、県内最大級の自然環境保護区域に指定された中にある▼動植物（水族館もある）など生命の仕組み、岩石や化石（トリケラトプスと羽毛を持つティラノサウルスの動く恐竜模型がいる！）による地球の生い立ち、これからの人間と環境問題、そして宇宙と、展示の範囲は広範で、館内だけでなく周囲の沼や森、川などで生きた標本の観察もできる。その日は小学生たちが大勢見学に来ていて、目を輝かせて見入っていた▼未来につながる博物館、科学館、宇宙センターといったたぐいの施設ががいわきにない不備を何度も指摘している。これらを自然豊かな三和や川前、田人など過疎化にある地域に配備できないかと思う。
