今シーズンのBWF(世界バドミントン連盟)ワールドツアーポイントが最も多い男女各種目上位8人が出場して年間王者を決めるワールドツアーファイナルズ(中国・杭州)で、女子シングルスに初出場した大堀彩選手が銅メダルを獲得した▼年内での引退を表明した28歳の大堀選手にとってこれが最後の国際大会。ベスト8に終わった夏のパリ五輪では悔し涙を流したが、試合後は、「とても幸せな競技人生だった」とコメントを残した▼この大会には元世界ランク1位で1歳下の第一人者山口茜選手も出場した。中央台北小2年生だった2004年に開かれた全国小学生大会で2人は初めて対戦。優勝した山口選手が勝つのだが、それから20年。今でも「茜ちゃん」と呼ぶほど仲の良い間柄の〝戦友〟となった▼父親の均さん(56)からずっと二人三脚で指導を受けた大堀選手。来年1月から日本代表ヘッドコーチに就任する〝恩師〟への最高の恩返しになったはずだ。