暑さ寒さも彼岸まで―と言われるが、その春の彼岸の入りは17日。20日が春分の日で、この日を境に昼が徐々に長くなり、夜が短くなっていく。日に日に日差しも暖かくなり、春の訪れを感じる▼今年に入り日本列島は厳しい寒さと大雪に見舞われ、例年になく春を待ち望む声が強い。日本人にとって春と言って桜の花を連想する人は多い。民間の気象会社が発表した桜の開花予想によると、国内で一番早いのが宮崎の22日で、以後、九州、関西と桜前線は列島を下から上へと足早に駆け上がる▼では、いわきの開花はいつか。昨年より2日早い28日(12日現在)を予想。桜前線の北上に合わせて、各地では神社の祭典やイベントが開かれる。平の松ヶ岡公園など、市内の桜の名所でもライトアップ用の提灯の飾りつけが始まり、花見客の受け入れ準備が進められる▼地震、豪雨、大雪と三重苦に苦しむ能登地方でも、春の訪れとともに、復興が進むことを願うばかりだ。