事件が起きるたびに、何度被害防止を訴えてきたことだろう。依然として後を絶たない振り込め詐欺▼最近は交流サイト(SNS)を介した詐欺被害が急増している。市内でもSNS型投資詐欺があったばかり。これまでの例をみると、被害者は高齢者がほとんどだが、春になると若者をターゲットにした詐欺事件が増える。進学や就職で新生活が始まるこの時期、自由に使えるお金が増え、犯人はそこを狙ってワナに掛けるのだ▼相馬警察署では、それ本当? うまい話は まず相談―。「そ・う・ま」を頭文字にしたあいうえお作文を作り、被害防止に役立てている。一方で、ネット空間を利用したりと、騙しのテクニックが巧妙化し、防止対策が追い付いていないのが現状だ▼被害に遭わないためには、自分だけで判断せず、家族や警察などに相談することだ。一生懸命働いて貯めた大事なお金が、奪われないためにも、不審な電話や甘い誘いには乗らないように。