アンチのファンたちは、きっと「それみたことか」とほくそ笑んでいることだろう。1人は右肩痛で15日間のケガ人リストに入ったMLBドジャースの佐々木朗希、もう1人は早くも2敗した大相撲横綱・豊昇龍▼佐々木は最速165kmの豪速球とは裏腹の『ガラスのエース』のイメージが付きまとう。きっかけは大船渡高校3年夏の岩手大会決勝。ケガを心配した監督の判断で登板を回避。エースを欠いたチームは大敗し、甲子園に進めなかった▼プロ入り後も投手出身の監督によって〝過保護〟すぎる登板間隔で大事に大事に育てられてきた。だからメジャー入りを表明したとき、アンチはローテーションなど守れるはずないと苦言を呈したが、今のところそれが現実となった▼甘い成績で横綱に祭り上げられた豊昇龍も、新横綱で途中休場した先場所に続き、今場所も早くも平幕に2敗とつまづいた。2人の巻き返しはあるのか興味深いが、相当厳しいのではないかと思う。