昨今、高齢者が運転する車の事故の増加とともに、ルールやマナーの悪さを指摘する声を聞く▼先日、片側２車線の道路を走行中、猛スピードで走る車に出会った。後方から車線変更を繰り返し、近づいてくるのをバックミラー越しに見た。車はあっという間に抄子の車を追い越すと、過速し走り去った。車の後ろには高齢者マークが張ってあった▼高齢者が原因の交通事故が増加傾向にある。今月に入ってからも、７０代女性が運転する車が小学生の列に突っ込む事故があった。原因の多くが過信や加齢に伴う操作ミス。運転に自信があっても、反射神経や運動能力の衰えは、疑いようのない事実だ▼高齢運転手の事故が起きるたびに、運転免許返納の議論が高まる。都会では返納が進むが、公共交通が整っていない地方では、車は生活の足。返納を推進するのであれば、交通網の整備とセットで議論しないと進まない。同時に高齢者には慎重な運転が求められる。
