酔っ払いがネクタイを鉢巻のようにするのは、一説には映画「ニッポン無責任時代」で、無責任男こと平均(たいら・ひとし)を演じた植木等さんがきっかけで広がった▼そんな頭にネクタイの男性をコミカルに描き、「タクシー着いたら5分で乗車。」と呼びかけるのは、新潟県柏崎市と地元タクシー事業者らが制作したポスター。忘れ物確認→お勘定→のれんをくぐる→別れを惜しむ→乗車を1分ずつでこなす内容で、夜の繁華街で飲食店にタクシーが到着したにもかかわらず、「もう1杯」「もう1曲」と乗客に待たされる事例を踏まえて作った▼この取り組みを教えてくれたのは、県タクシー協会いわき支部の吉田憲一支部長。いわき都市圏総合都市交通推進協議会の席上、限られたドライバーで運行する中で、いわきでも関係機関・団体が連携する必要性を呼びかけた▼酔いが回って、気が回らなくなってはいけない。公共交通を守るためにもスマートにのみたい。