自転車が絡む事故や違反の増加を受け、反則金納付を通告できる交通反則切符（青切符）制度が、来年４月１日からスタートする▼背景には、自転車の違反行為が、事故原因の７割を占めていることだ。昨年末には罰則が強化され、走行中に携帯電話を使うながら運転は１万２千円の反則金で、事故を起こすと１年以下の拘禁刑または３０万円以下の罰金が科せられる。酒気帯び運転は、３年以下の拘禁刑か５０万円以下の罰金となる▼他にも、イヤホンを装着し音楽を聞きながらの運転は５千円、右側通行、信号無視、逆走、歩道走行などの違反には各６千円の反則金が科せられる。自転車は自動車と違って、鉄の箱に守られているわけではなく、衝突すれば相手ばかりか自分も大けがをする。事故を起こしてからでは手遅れだ▼罰則強化の流れは今後も続くが、罰則を強化したからといって、事故が無くなるわけではない。１人１人が違反しないという思いを強く持つことが大事だ。
