20日に投開票が行われた参院選。少数与党の自民、公明は衆院に続いて、参院でも過半数割れし、今後の政権運営がさらに厳しくなった▼改選前から自民は13議席減、公明も6議席減らした。野党第1党の立憲民主は改選22を維持、国民民主17、参政14、維新7と議席数を増やした。れいわ新鮮組3、日本保守2、社民1、みらい1と、他も議席を獲得する一方で、共産は3議席にとどまり、N党は議席を失った。野党の中でも明暗が分かれる結果となった▼福島選挙区では、自民現職の森雅子氏が4選を果たした。森氏は選挙中、物価高、少子化対策、社会保障などを公約に掲げ支援を訴えた。本県に限っては処理水、除染土の問題が復興の妨げになっている。森氏には震災と原発事故からの地域再生をさらに進めてほしい▼日本は物価高、トランプ関税と内外とも難しい局面にある。議員、各党にはどの政策を重視し、実現していくのか、責任ある行動が求められる。