いわき市長選の投票率は41・84%で、前回から5・84ポイントと下がり、過去最低だった▼選挙前、有権者に話を聞くと、「前回と顔触れが変わらず新鮮味に欠ける」という声が聞かれた。最後まで現職有利と言われる中、全体的に盛り上げに掛ける選挙で投票率が気掛かりだった。市長選ですらこの数字、あらためて政治離れが進んでいることを実感した▼内田市長には公約に掲げた<1>医療の充実<2>教育<3>子育て<4>地域交通<5>防災といった項目をいかに早く成し遂げるか、これが2期目に入る内田市政の課題となろう。加えて市民からの声を、今後の政策の中にいかしてほしい。それが物価高に苦しむ市民の思いに応えることになる▼1期目の時に約束した雇用の創出、福祉の充実が果たされたかといえば、そうとも言い切れない。2期目には先の4年間で積み残した課題も併せて実現してほしい。多くの市民から選ばれた内田市長。必ずや期待に応えてくれるものと信じる。