母校よりも両親の母校たる磐城農業高に足を運ぶ機会が多く、何かと縁を感じる。7年も前の話だが、稲作教育にGPS搭載のコンバインを使うと聞いて驚き、現場で最新の「スマート農業」について触れた▼初期投資費用が高額で扱うためのITリテラシーを養わなければならず、漁師と同じく気候などの『勘』が求められる場面も多々あることから、一気に転換することは難しいだろう。ただ少子高齢化を背景とした担い手不足という、深刻な課題を解消するためには大きな武器となる▼3月に三和町上三坂で上映された映画「百姓の百の声」では、スマート農業を導入し、企業や大学などと共同で米づくりの研究を進めている若き生産農家が紹介され、将来を見据えた現場の目線に感銘を受けた▼国は減反政策の誤りを認め、増産へとようやく舵を切った。将来の農業を担うのは若者たちだ。磐農の生徒と接するたび、「君たちは国の宝だ」と心の中で呟く自分がいる。