インターハイにつながる高校生の地区大会や高校野球の県大会が始まるなど気温の上昇とともにスポーツ界は熱を帯びてきた▼古い新聞をめくっていたら「東奥義塾122―0深浦」の記事が目に止まった。ラグビーやバスケでも滅多に見られない大差の試合だが、これは平成10年夏の高校野球青森大会で記録された▼7イニング制が論議される昨今だが、当時の地元高野連は五回コールドさえ設けていなかった。東奥は手を抜かず深浦も試合放棄をしない。「ある意味、人生が変わった。最後までやれてよかった」と当時の選手の1人は振り返るが、ほかの選手には何が残っただろうか▼開催中のいわき地区高体、例えばサッカーでは0―17、バスケでは23―108という試合があった。大差の試合の中で選手たちは何を考えながらプレーしているのだろうと傍観者の立場で思いをはせる。「敗者の哲学」。そこから何を学び、次に生かせるかが大事だ。