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片隅抄

2026.06.20

戦国時代から江戸時代にかけて武将や忍者たちが食べていた丸薬状の携帯保存食――兵糧丸(ひょうろうがん)という言葉を国指定史跡・大安場古墳(郡山市)があるガイダンス施設で知った▼少ない量で効率的に栄養を補給する、今ならカロリーメイトか。古墳がある史跡公園で、小学生以下を対象にこの兵糧丸を作って試食する体験会が開かれた。定員30人は満員御礼が出る盛況だったという▼いわき市考古資料館では勾玉や土器、土偶、埴輪づくりに火おこし体験を週末を中心に実施しているが、大安場のような、ユニークな体験会はできないものか。昔、資料館前で鹿の肉を焼いて来場者にふるまったときは我が意を得たりと拍手を送ったのだが▼古代なら資料館で、昭和の暮らしなら市暮らしの伝承郷で。石器や土器で調理する、竈(かまど)でご飯を炊き囲炉裏で魚を焼く。見た目は質素でも、実はとても豊かだった昔の暮らしの一端をこれらの施設で体験できないものか。

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