泉、49年ぶり2度目の優勝
第52回いわき民報社旗争奪中学校新人ソフトボール大会(市中体連、市ソフトボール協会、いわき民報社主催、市教委の共催)は最終日の9日、新舞子多目的運動場で決勝が行われ、泉が藤間を10―2の五回コールドで破って昭和48年の第3回大会以来、実に49年ぶり2回目の優勝を飾った。両校は29、30の両日、須賀川市市民スポーツ広場で開催される第35回県中学校新人ソフトボール大会に出場する。(関連記事は2面)
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大会には泉、藤間、錦と合同の小名浜一・植田という例年より少ない5校・4チームが参加した。変則トーナメント戦で行われ、初日の8日第1試合では、まず前哨戦となった秋季選抜大会の優勝校・泉と準優勝校・藤間が対戦し、勝った泉がひと足先に決勝に名乗り出た。続く第2試合では前年優勝の錦と小名浜一・植田がぶつかり、小名浜一・植田が勝利。翌9日の決勝進出をかけた第1試合では藤間が小名浜一・植田を8―4で下し、第2試合の決勝は泉と藤間の再戦となった。
試合終了後、表彰式が行われ、本社の吉田毅取締役総務局長から、優勝した泉の宮田祭里(まつり)主将(2年)に賞状、吉田彩乃選手(同)に本社優勝旗が、準優勝の藤間には箱﨑心希(みき)主将(同)に賞状、井上心暖(こころ)選手(1年)に準優勝盾が贈られた。また小名浜一・阿部莉桜(2年)、植田・藤本涼(同)両主将には3位の賞状が贈られた。
10日、サンマ初水揚げ
秋の味覚・サンマが10日、小名浜港に今年初めて水揚げされた。ここ数年は不漁が続いており、昨年は初水揚げが12月にずれ込んだ上、全体の漁獲量が過去最低の17㌧にとどまったが、今年は最初から39㌧に上り、港町は活気に満ちあふれた。大きさは主に小ぶりで、1㌔当たり638~575円で取引された。10日からさっそく、市内の鮮魚店やスーパーマーケットで販売された。
初水揚げしたのは、中之作漁業協同組合所属の「第二十一権栄丸」(199㌧)。7日夜から8日朝にかけて、青森県沖の東約560㌔の公海上で、南下する群れを確認して漁獲した。
今年は新たな試みも始まった。記録的な不漁続きに伴い、県漁業協同組合連合会(県漁連)では、サンマを船上で箱詰めして冷凍する「船凍品」に取り組むことを決めた。第二十一権栄丸の初水揚げでは、17ケース(約136㌔)が競りにかけられた。
生徒が本マグロ解体披露
小名浜海星高(斎藤裕昭校長)水産クラブ調理チームによる第2回のマグロ解体ショーが10日、平字尼子町のマルトSC平尼子店で行われた。生徒たちは多くの買い物客たちの前で重さ45㌔、体長1㍍40㌢の長崎県産の生本マグロをおろした。
同校の同チームは、〝常磐もの〟の魚を使った総菜の開発を共同で取り組んでいるマルトの鮮魚部、市中央卸売市場の水産物仲卸業「丸秀水産」、水産物荷受業「いわき中水」の協力で、県内唯一の水産系高校として、魚食文化の伝承や継承、魚離れを食い止めようとの思いから、本年度よりマグロの解体に挑戦している。9月に第1回が行われ、その後も解体指導を受けながら、練習を積み重ねてきた。
本番当日は、部長の佐治亜美さん(3年)が解体を、松﨑漣さん(1年)が解体のサポート、副部長の佐々木由剛さん(2年)が解説を担当した。佐治さんは「失敗もあるかもしれないが、一生懸命に頑張りたい」と意気込み、解体を始めた。同チームの部員ら、買い物客たちから「がんばれ」という声援が飛び交う中、包丁やノコギリを使い、手際よくおろした。赤身、中トロなどはいわき中水が競りを行い、販売した。
解体実演は、今後も継続して行われる予定で、新たな総菜の共同開発の準備も進められている。