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小名浜出身 ゴルフ・岸部桃子プロ 市に100万円寄付 来季の初優勝誓う
小名浜出身のプロゴルファー岸部桃子さん(28)=塩田建設=は23日、市スポーツ振興基金に100万円を寄付した。贈呈式が同日、市役所で行われ、内田市長に目録が手渡され、市民に向けてのサイン色紙も贈られた。今季は11月の伊藤園レディスゴルフトーナメントで、優勝と1打差の2位に入ったほか、初の年間シード(優先出場)権を獲得しており、古里の地から来季の初優勝を誓った。
岸部さんは姉の影響で8歳からゴルフを始め、高校はスポーツに特化した富岡に進学。東日本大震災・東京電力福島第一原発事故では、自宅が全壊判定を受け、学校も避難区域となった苦難を乗り越え、平成24年のプロテストで一発合格を果たした。
レギュラーツアーでなかなか結果を残せなかったが、今季は11年目にしてついに花開いた。2戦目の明治安田生命レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメントで7位に入るなど、トップテンは3回。獲得賞金は3376万5200円を挙げた。上位50人にシードが付与されるメルセデス・ランキングは39位とし、来季のフル出場が確定した。
市スポーツ振興基金に対する寄付は、夢がかなった一歩だった。「シード権を獲得したら、こうした寄付をしたいと思っていた。まずは古里への恩返しも含め、いわき市へと決めた」。贈呈式に当たって、岸部さんは胸の内を明かした。