小名浜海星高(斎藤裕昭校長)の練習船「福島丸」(総トン数665トン、桑原茂樹船長)の第3次航海出港式が27日、小名浜港1号ふ頭で行われた。
出港は28日となり、海洋科の2年生17人と専攻科の海洋科1年生9人、機関科1年生9人の35人が、乗組員、指導教員ら約20人と、3月11日まで43日間にわたる航海実習へと旅立った。
本来であれば27日に出港を予定していたが、南岸低気圧の影響によって海がしけ、強風や高波が予想されることから、同日は式のみを行った。セレモニーとして、同校名物のチーム「じゃんがら」が実習に挑む生徒たちの安全を願い、じゃんがら念仏踊りを披露した。
斎藤校長が「お互いのことを思いやりながら、みんなで協力して実習を乗り切ってください」とエールを送り、実習生を代表して、本科海洋科の桑野雅由さん(17)が船上から「実習経験がある専攻科の先輩たちから話を聞きながら取り組み、心身ともに成長して帰還したい」と述べた。
航海実習では、太平洋海域でマグロのはえ縄漁業、操船技術、機関科はエンジンの制御などを学んだ後、3月6日には東京都小笠原村に立ち寄り、ダイビングなどを体験するという。
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