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「消防女子」になろう 市消防本部が若者向けに啓発活動取り組む
火災や事故、災害などから市民の命と安全を守る女性消防士のなり手が求められている。住民サービスの向上や消防組織の強化を目指し、いわき市消防本部は令和8年度当初までに、全職員に占める女性職員の割合を現在の2・6%から5%に引き上げる目標を掲げている。
「サンシャイン消防女子」と銘打ち、職員採用のPR動画やポスターを作成。警防・指令・救急・予防の各業務で活動する姿を紹介し、これから社会人になる年齢層に魅力を伝えている。
同本部によると、令和4年4月1日現在、職員定数390人中、女性は10人で全体の2・6%。7年前の6人(同1・5%)から微増したものの、近年の採用数は年間、0から1人。
女性消防士を目指す若者が少ない理由は、認知度が低いためだとして、総務省の女性消防吏員活躍推進モデル事業を活用したPR動画「私たちが輝ける仕事」を作成した。
令和3年度に女性として、4年ぶりの採用となった橋本美菜さん(22)が消防士を目指したきっかけは、12年前の東日本大震災。過酷な状況の中、活躍する姿に憧れ「私も人を助けることができる人になりたい」と志した。
市で女性が働きやすい環境作りのため、市内消防署4施設に風呂やトイレ、仮眠室など女性専用設備を整備。令和6年度に竣工予定の内郷消防署新庁舎に女性専用スペースを確保する計画だ。