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いわきGFまで歩いてみた 市道染める費用対効果は? 徒歩は可能だが…

 いわきFCのJ2開幕戦によって、改修された21世紀の森公園・いわきグリーンフィールド(GF)は大盛況を見せた。4318人もの来場者があったため、どうしても駐車場の混雑は避けられなかったが、市は公共交通機関や徒歩を使っての来場を求めており、開会中の市議会2月定例会に対しては、新年度予算案のうち、21世紀の森公園アクセス環境改善経費として、6243万8千円を計上している。
 徒歩での来場者に向けてはクーポンを進呈する特典も計画しているが、果たして歩いていくのは現実的か。開幕戦の取材に合わせて、JR湯本駅と往復してみた。
 試合のあった18日は晴天に恵まれ、昼頃の気温も15度程度あったため、湯本駅から歩くには問題のない気候だった。土地勘があるため、いわきグリーンフィールドに難なく向かえるが、現時点では特に案内はない。
 市が新年度に予定する「RED&BLUEルート」によって、市道をいわきFCカラーに染める計画は、初めていわき市に来るアウェーサポーターにとってはありがたいだろう。一方で整備費には1781万6千円かかるとされ、費用対効果はどの程度か。
 会場最寄りの湯本駅では、いわき観光情報ナビゲーター「フラおじさん」が出迎えたほか、湯本駅前・一番町商店街では、いわきFCの公式応援ソング「WALK TO THE DREAM」が流れていたが、道中からは試合当日の雰囲気は感じられなかった。多くの人がシャトルバスを使っていたことも、要因の一つだろう。
 途中の湯本トンネルは歩道と車道が完全に分けられている。ナイトゲームが開催されるため、万が一を考えて、防犯カメラの設置や、緊急通報装置を設けることも必要と感じた。
 いわきグリーンフィールドに入って、最初の坂も思った以上にきつかった。例えば、同じように駅から上りで歩くエコパスタジアム(静岡県袋井市)では、動く歩道やスロープカーを完備しており、誰もが安心できるユニバーサルデザインとなっている。徒歩での来場を求めるのならば、こうした歩かせる〝仕掛け〟も検討の余地があるだろう。
 実際に歩いてみて、徒歩は可能な距離だったが、実際にどれだけのサポーターが歩くかは見通せない。むしろ試合当日、来場者が一斉にスマートフォンや携帯電話を使用したことで、インターネットの利用が一時的に不可能に見舞われたことを踏まえると、こちらに予算を割いてほしいと強く思った。

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