いわき居合道部会長の志賀正光さん(70)=平下荒川=の「居合道八段受位祝賀会」が16日、鹿島町のパレスいわやで開かれ、出席した100人が最高位昇段を祝った。
志賀さんは昨年11月26日、東京・江戸川区スポーツセンターで行われた全日本剣道連盟の「居合道八段審査会」に臨み、これまで重ねてきた鍛錬の成果を披露した結果、1次審査をクリアし、続く2次審査も見事突破して、受審者99人のうち、合格者6人の中の1人に決まった。
8段審査は同連盟の段位制度で最難関に位置され、毎年の合格率は5%前後で今回も6・1%と極めて低く、いわき居合道部会では故藤田光明さん、金成利松さんに続く3人目の快挙になる。
祝賀会では、金成利松同会実行委員長のあいさつに続き、真砂子夫人を伴った志賀さんに、丹野捨勝県剣道連盟顧問が免状を伝達し、「志賀さんは40歳で7段を取得した。さらに幾度の挑戦を経て、最高位8段に就いたことは努力以外にない。今後とも健康に留意し、自身の精進と後進の指導に尽くしてほしい」と祝辞を述べた。
全日本剣道連盟の小倉昇審議員、県剣道連盟居合道部会の柳沢励一部会長が、志賀さんの昇段をたたえる言葉を述べたあと、記念品・花束贈呈、居合道教士の根本清隆7段と渋川奨皆伝による居合吟、気合のこもった杖道演舞が披露され、祝いの席に花を添えた。
多くの祝意を受けた志賀さんは「昇段は身に余る光栄。まだまだ未熟ですが、修行に励み研さんを重ねる覚悟です。これまで見守ってくれた先輩や仲間、家族に感謝いたします」と謝辞を述べた。
<志賀正光さん>昭和27(1952)年、平生まれ。小学5年生から剣道を始め、中高では剣道部に所属。平工業高2年時に居合道を修行し、昭和44年に初段取得。民間企業に就職後の昭和47年、当時内郷公民館にあった修練組織「博道会」(現・博鳳館)に入会し、多くの指導者に師事する。
昭和59年から2年間、米国駐在。その傍ら、ロサンゼルス郊外のガーディナ剣道場で日系人、駐在員らの子弟に居合を指導し、帰国後はいわき居合道部で練習に励んだ。退職後の平成25(2013)年、栃木県真岡市の小倉昇師範主宰の「昇雲館」に入門した。
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