日本港湾協会の第96回定時総会が24日、いわき芸術文化交流館「アリオス」で開かれる。定時総会は年1回、全国10地区を持ち回りとしており、約1千人の港湾関係者らが参加する。県内では初開催で、東北地方では2009(平成21)年の青森県八戸市以来となる。もともとは2021(令和3)年に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期されていた。市は16日、定時総会についての概要を発表した。
当日は、下部組織の港湾海岸防災協議会の理事会と通常総会に続いて、同協会の定時総会が行われる。夜には平のいわきワシントンホテル椿山荘で、国、県、市による実行委員会が主催し、レセプションに当たる交流会を実施する。
交流会はFMいわきのベティさんを進行役に、スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム(フラガール)や、いわき市ゆかりのシンガー・ソングライターのAlice(アリス)さんによるステージのほか、地酒やいわき市の魚・メヒカリ、サンシャイントマトを使った料理などが振る舞われる。お土産としても、長久保食品の「しそ巻き」、いわきあられ本舗味覚堂の「えびっ子」、太平桜酒造の「自安我楽」といった〝地のもの〟が提供される。
会場ではこうしたいわき市産品に加え、小名浜港の整備状況や、東京電力福島第一原発の廃炉状況をパネルで紹介し、原発事故による風評払しょくにもつなげていく。
翌25日には関連行事の一環として、いわきアリオスで「港湾政策研究所講演会」を予定する。ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の安部義孝名誉館長、常磐興産の西沢順一代表取締役社長が講演し、「東日本大震災からの復興」と題して語る。
時間は午前9時半~11時半。一般参加も可。希望者は同協会ホームページ<こちら>から申し込む。締め切りは19日。定員になり次第終了。
同日午後には関係者向けの視察会も計画され、小名浜港やアクアマリンふくしま、いわき震災伝承みらい館を巡る。内田市長によると、観光・飲食などで約5千万円の経済効果が見込まれるという。
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