県警は16日、平六町目に建設される新たな商業施設「Paix Paix(ペッペ)」に合わせて、隣接する西側の市道に整備中の環状交差点(ラウンドアバウト)について、6月17日に供用を開始すると発表した。県内では2019(平成31)年4月に設置された相馬郡新地町に次いで2カ所目で、市街地には初めて。時間は未定。
環状交差点には信号機はなく、円形の内部に進入して、右回り(時計回り)に徐行する。入る際に一時停止する必要はないが、走行は交差点内が優先され、出るときには左折の合図をする。渋滞や重大事故の発生が少ないとされており、信号待ちの解消で環境負荷の低減が期待されるほか、停電時でも利用に問題ない。
ペッペを建設する真砂不動産(平字田町、猪狩達宏代表取締役)は、県警や市と連携して、中央島や周囲の歩道に緑を配置し、景観形成にも貢献する予定で、環状交差点を「ゆずりあい」の精神から成立するとして、施設のシンボルゲートとする方針を立てている。
管轄するいわき中央署では、通行方法の周知に取り組むとしており、県警交通規制課の担当者は「環状交差点は多くの方が走ったことがないと思うので、歩行者に気を付けながら、ゆっくりと走行してほしい」と呼びかけている。
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