勿来消防署(鈴木省吾署長)の低所救出訓練が29日、川部町の四時ダムで始まった。ダムでの滑落事故や橋からの落下など、比較的低い場所で発生した事案に対して、救助活動の円滑化を狙いに企画され、隊員一人ひとりの技術力向上を目指した。
訓練は30日までの2日間にわたって行われ、初日は21人が参加した。最大で高低差35mから落ちた場合を想定し、ダムの下に要救助者に模した人形を置いた後、はじごや消防車両のクレーンを用いて、安全かついち早く現場に向かう体制を確認した。
署員たちは時折雨が強く降る中、本番さながらに緊張感を持って訓練に臨み、万が一の際も確実に救助できるよう気持ちを新たにしていた。同消防署によると、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、今夏は多くの人がレジャーに出かけることが予想されるため、「市民の皆さんには周りに気を付けながら、行動してほしい」と呼びかけている。
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