2019(令和元年)の東日本台風(台風19号)の大雨で氾濫し、流域に甚大な被害をもたらした、好間町の好間川河川敷でバナナの仲間のチユウキンレンが開花し、地域住民らの目を楽しませている。
中国雲南省原産の珍花で、花言葉は「幸福を招く花」。自宅が床上浸水し、6月初旬に開花を見つけた同町の自営業今野美代子さん(70)は「護岸工事が進む中、縁起の良い花が咲いてくれて感動した」と喜んでいる。
同市の園芸ソムリエ芦澤久美子さん(49)によると、蓮に似た黄金色の苞と呼ばれる葉の隙間、小さな筒状の花を咲かせるバショウ科の花で中国名は「地湧金蓮」。1990(平成2)年の大阪・花の万博で展示された珍しい花で、開花日数は約300日という。「自生はしていないので、人為的か、種か株が偶然、流れ着くなどして根付いたのでは」と驚いている。
花が咲いている河川敷は護岸工事中で、川沿いの通路は立ち入りが規制されている。
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