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<速報>原発処理水の海洋放出 規制委が「合格証」設備上の準備すべて整う
東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」海洋放出計画で、原子力規制委員会は7日、東電に対し、放出設備が使用前検査に合格したことを示す終了証を交付した。政府が「夏頃」に実施するとしてきた放出に向け、設備上の準備が全て整ったことになる。
放出設備は6月26日に工事が完了した。規制委は原子炉等規制法に基づき、同28~30日、検査官4人を現地に派遣。処理水の代わりに真水を流し、異常時に放出を自動停止する緊急遮断弁などの装置が設計通り稼働するかどうかを調べた。その結果、いずれも問題がないことを確認したという。
7日午後、規制委事務局の原子力規制庁の管理官が、東電で処理水放出業務を担当する松本純一・執行役員に終了証を手渡した。処理水の放出計画を巡っては、国際原子力機関(IAEA)も4日、「国際的な安全基準に合致している」とする包括報告書を公表している。(読売新聞社配信)