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平字二町目のヤマニ書房本店 営業終える ラトブ、イオンいわきの店舗は継続
いわき市を代表する老舗書店「ヤマニ書房」は6月30日をもって、平字二町目の本店を閉店した。書籍や雑誌を取り巻く環境の変化を踏まえ、ラトブ店とイオンいわき店に経営資源を集中させるためだが、最終日も慣れ親しんだ店舗に足を運ぶ市民らの姿が目立った。
ヤマニ書房は1950(昭和25)年創業。創業者の実家が炭鉱を経営していた縁で、古河炭礦の炭礦印「ヤマイチ」からヤマニと名付けた。平駅(現・いわき駅)前で営業を開始し、1991(平成3)年に現在地に6階建てのビルを設けた。
高橋宏行店長は「スマートフォンやタブレットによる電子書籍も普及しており、書店にとっては難しい時代となった。平の街なかでの営業は終えるが、これからも商業施設内の2店舗にぜひ足を運んでほしい」と呼びかけた。
店舗部分の活用方法は未定だが、引き続き漢字検定や数学検定の会場となり、テナントの学習塾やパソコン教室も継続する。
(写真:最終日を迎えたヤマニ書房本店)