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福島県考古学会長に平谷川瀬の大竹憲治氏 本紙連載「続 楽我季帳」にも寄稿

 県考古学会は新会長に大竹憲治氏(73)=平谷川瀬=を選んだ。大竹氏は平三中、湯本高(現・いわき湯本高)卒後、立正大に進学。考古学者の坂詰秀一同大特別栄誉教授に師事し、同大大学院文学研究科の修士課程・史学(考古学)専攻修了後、県内市町村の埋蔵文化財調査に多く携わった。
 現在はいわき地方史研究会長、広野町文化財保護審議委員を務める傍ら、いわき民報の連載「続 楽我季帳」に寄稿するなど、考古学の深化発展に向けて精力的に研究活動を続ける。
 大竹氏は平出身で、史学に興味を持ち始めたのは小学5、6年生のころ。1963(昭和38)~65年ごろ、平字旧城跡の磐城平城跡に平城を建築する運動(機運)が盛り上がり、大竹氏が当時通っていた平三小の児童たちも小石(砂利)を持ち寄って基礎工事に協力することに。
 これを機に鯱(シャチホコ)瓦の発掘を夢見て足繁く城跡に通ったのが、後につながった。
 湯本高に進学すると、史学部がなかったために有志で社会部史学班を立ち上げ、当時、地学の高校教諭を務めていた柳沢一郎氏(四倉・高倉山周辺で新種の三葉虫の化石を発見するなど、本市の地質・古生物学の発展に大きく寄与。平地学同好会初代会長)宅を訪れた。
 市内の団地造成地などで採取した化石や土器、鏃(やじり)の鑑定を依頼するなど、考古学に没頭する青春を過ごした。
 進学先の立正大では学部で装飾横穴、大学院で城柵官衙(じょうさくかんが)を研究し、修了後は母校立正大の非常勤講師を3年務めた。
 県内各地の埋蔵文化財調査に多く携わったほか、幾度も大陸に渡るなど中国考古学にも精通する。現在はいわき地方史研究会長、広野町文化財保護審議員として活躍する一方、いわき民報には専門分野に限らず、俳句・俳諧、音楽、美術、文化財への造けいの深みも感じさせる寄稿文を掲載している。
 県考古学会では副会長を長く務め、このたびの総会で新会長に選ばれた。大竹氏は飾らぬ言葉で「本県の考古学発展に向けて寄与できるよう、尽力したい」と意気込みを語った。
 (写真:自身の経歴とともに抱負を語る大竹氏)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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