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遠野地区で6月から「定額タクシー」社会実装 住民の移動手段確保に

 いわき市の地域課題の一つに挙げられる「公共交通空白地域」の解消に向け、遠野地区で6月下旬から、市内初となる「定額タクシー」の社会実装が始まる。
 遠野町地域づくり振興協議会が運行主体となり、市、タクシー事業者、県タクシー協会いわき支部を交えた4者で、地域交通確保に関する連携協定を締結して利便性向上を図る。
 いわき都市圏総合都市交通推進協議会(斉藤充弘会長=福島高専都市システム工学科教授)が28日、市文化センターで開かれ、遠野地区における定額タクシーの社会実装が伝えられた。協議会には行政や交通事業者の関係者ら約30人が出席した。
 定額タクシーに関しては、昨年9月から今年2月に地域の実情に応じた交通手段の確保として、遠野地区で実証事業が展開された。住民の移動に際してタクシーを利用料金を助成し、地区内や隣接する勿来、常磐地区の商業施設や医療機関、公共施設を結んだ。
 実証事業では地区内のみは1千円を超えた分、地区外の指定された場所までは2千円を超えた分を負担。登録者は88人で、70代と80代が全体の4分の3を占めた。延べ利用回数は450回で、1回当たりの平均助成額は1714円だった。
 社会実装では引き続き15歳以上で、時間は午前8時~午後5時(高校生に限って、これ以外の通学・部活動の時間帯にも乗ることができる)に。自己負担額は地区内は1千円のままで、地区外はメーター料金5千円未満は2千円、同5千円以上は2500円とする。
 また実証事業の結果を踏まえ、1人の利用回数は月16回までとする。
 本年度は同じく定額タクシーについて、昨年度までに実証事業を行った久之浜・大久と四倉地区で、9月までに社会実装を計画している。
 (写真:遠野地区の定額タクシーについて示された協議会)

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