燃ゆる感動かごしま国体が7日、鹿児島県で開幕し、いわき市から21競技に64人が福島県選手団として出場する。このうちラグビーフットボール女子は、メンバー全員が磐城、平工業両高の生徒とOGで構成されている。8月の国体東北予選「ミニ国体」で初優勝を果たし、女子では初めて、県勢としては26年ぶりに国体に出場する。
選手たちは7、8日の合同練習で最後の調整を行い、9日に鹿児島県へ。11日に同県鹿児島市の県立サッカー・ラグビー場で行われる予選リーグに挑む。チームは、神奈川県横浜市で勤務する平工業高OGのBK日置彩乃選手(23)を主将に、主力のひとりで豊間小の教諭を務める磐城高OGのFW柴田桃佳選手(22)のほか、県内外の大学に通う磐城、平工業のOGと、現役の生徒合わせて16人が名を連ねる。
指導するのは、磐城や平工業などで指揮を執った小名浜海星高の坂本幸司監督(58)。各自、仕事や学業の都合で合同での練習の機会を設けるのは難しいが、坂本監督の磐城高時代の教え子も多く、「高校から知っており、家族のようにやれている」と選手たちの団結力は固い。国体の出場切符をかけ、東北5県の代表がリーグ戦で激突した8月のミニ国体では、チームワークの良さと努力の結果が表れた。
良い感触のままひのき舞台に立つため、選手たちは毎週水曜日と土、日曜日に練習を重ねている。全国の強豪と肩を並べるためには高校生たちの底上げがカギとなることから、永島選手は「強いチーム相手にも自分の強みを生かしたプレーで頑張りたい」と述べ、木田選手も「まずは一勝を目指してハードワークで頑張りたい」と意気込む。
全国大会は11日に予選リーグ、翌12日に決勝トーナメントを実施し、福島県代表は埼玉、長崎、大阪の第4プールに組み込まれた。初戦の相手は埼玉で、午前11時から。坂本監督は「これまでやってきたベースが同じところにあり、互いのプレーを分かり合っているのが自分たちの強み。しっかり準備をして本番では力を出し切りたい」と、一戦一勝を見据えて選手たちと最後の調整に臨んでいた。
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