台風13号に関連した記録的大雨に伴い、いわき市の技能職団体が集まる「市技能職団体連絡協議会」(草野坦会長)は9日、内郷公民館で「災害復旧相談会」を開催した。建築や管工事、造園、塗装、とび土木、タイル、内装、防水工事、瓦工事、寝具相談など、住宅再建に向けての悩みや疑問に応える場とした。
ただ相談に訪れた被災者は3組にとどまったため、豪雨の被害から1カ月が過ぎた中で、支援に向けた動きは肩透かしとなった。
同協議会は1977(昭和52)年に設立され、31団体・3131人が加盟している。災害復旧相談会は、東日本大震災や東日本台風でも行われ、専門家の立場で住居の改修に助言を送ってきた。草野会長は「多くの方のお役に立ちたいと願っているが、きょうは思ったより来られる方が少なかった」と残念そうに話す。他の関係者も手持ちぶさたの様子だった。
理由の一つとして、大規模に床上浸水したことで、住宅の取り壊しを念頭に置く被災者が多いことが考えられるという。ただほとんど需要がないとは想定しにくい。事務局を務める市は、今後もこうした機会を検討するとしており、内郷地区2カ所の現地支援センターや、市と市社会福祉協議会による戸別訪問を通じて、適切な住宅再建が図られることが期待される。
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