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東日大総長・吉村作治さん 「太陽の船」復原にCF活用 若者向け塾も設立
エジプト考古学の第一人者で、東日本国際大総長の吉村作治さん(80)は20日、平鎌田の同大で記者会見を開き、クフ王の副葬品「第2の太陽の船」を復原するため、クラウドファンディングへの協力を呼びかけた。吉村さんは「第2の太陽の船には水が流れた跡があり、復原によって、より当時についての理解が深まる」と話す。併せて、未来のエジプト考古学を担う人材の育成に向けた取り組みとして、「U―18エジプト作治塾」を立ち上げることを発表した。
吉村さんは1987年、電磁波を使い、エジプト・ギザの大ピラミッド南側で、第2の太陽の船のピットを発見した。太陽の船は、カイロ近郊に開館を控える「大エジプト博物館」で公開する予定だが、発掘された木の部材は予想以上に傷んでおり、必要な経費をクラウドファンディングで募ることを決めた。
復原によって、古代エジプト史のさらなる解明が期待されている。クラウドファンディングのサイトは<こちら>。目標金額は1500万円。12月15日まで。
U―18エジプト作治塾は、古代エジプトに興味を持つ18歳以下を対象とする。吉村さんら研究者と対話しながら、子どもたちの夢を後押しする機会を創出する。
参加費無料。初回は11月25日。2カ月に1度程度のペースで開講する。発掘作業体験や、展覧会観賞なども計画している。会場は東京都内だが、オンラインによる参加も可能。詳しくは、日本エジプト考古学研究所=メールegyptshipu18@gmail.com=まで。
吉村さんは「多くの方のサポートもあり、震災をきっかけに、いわき市の皆さんとも縁ができた。文化の源流であるエジプトに思いをはせてほしい」と呼びかけた。