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いわき・楢葉の冬春トマト 農水省の野菜指定産地に 新たなブランド化検討
いわき市と双葉郡楢葉町の一部について、冬春トマトが農林水産省の「野菜指定産地」に選ばれた。指定産地になると、野菜の価格が下がった場合、営農が継続できるよう補助が受けられる制度で、冬春トマトは東北地方で初めて。指定は2市町の計21ha。
JA福島さくらの志賀博之組合長は28日、市役所を訪れ、内田市長に指定を報告した。いわきサンシャイントマト出荷協議会の石橋洋典会長、青木浩一副会長、いわき小名浜菜園の石田信一郎代表取締役社長、菊田の里助川農園の助川成光代表理事、JA全農福島の山内一之園芸部次長が同席し、新鮮なトマトも持ち寄った。
いわき地方では、昭和40年代からトマトの栽培が始まったという。年間平均気温は13度と温暖で、日照時間は県内で最も長い年間2千時間以上となっており、この条件を背景に甘みと酸味が絶妙な品種として、生産者とJA、市場などが連携して、トマトのブランド「サンシャイントマト」のPRを図ってきた。
今回の野菜指定産地を受けて、新たなブランドとして売り出していきたい考えという。報告に当たり、志賀組合長はトマトのさらなる生産振興に取り組む姿勢を示し、内田市長も市として応援していくと激励した。