いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」は、生活習慣病の予防などに取り組む企業や団体をたたえる「第12回健康寿命をのばそう!アワード」で、厚生労働大臣賞に輝き、企業部門で日本一となる優秀賞が贈られた。
くすりのマルトの安島力代表取締役社長、マルト商事の菅原和久・デリカ本部取締役本部長、安島大司・生鮮本部取締役本部長、みちや内科・胃腸科(小名浜)の斉藤道也院長らが15日、市役所を訪れ、内田市長に受賞について報告した。
マルトは20年以上にわたって、スーパーと調剤薬局等の分野で合同し、健康相談・測定を進め、2021(令和3)年からは自社の薬剤師、管理栄養士、総菜バイヤーが協力し、おいしさと健康を両立させる弁当や総菜の「ふくふくデリ」の事業を開始した。
翌22年からは、市の減塩食普及プロジェクト「いわきひとしお」と連携し、斉藤院長の監修を受けて、塩分を控えながらも満足できる新商品を次々と開発。レシピ配布や特設コーナーの設置等も通じて、いわき市の健康指標改善を図り、広く市民に啓発を行っている。
健康にまつわる弁当などは70種類生み出され、10月までの1年間では約12万食を販売している。これら活動を踏まえ、11月27日にイイノホール(東京都千代田区)で、プレゼンテーションによる最終審査が実施され、企業日本一の座を射止めた。全体で1番となる最優秀賞は山形市だった。
安島社長は「これからも市民の方の健康を目指しつつ、禁煙の推進や特定検診の受診向上も働きかけ、指標改善に貢献したい」と話している。
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