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常磐もの魅力発信 平出身・東北芸工大の松﨑さん エスパルで報告・展示会

 いわき市の水産物ブランド「常磐もの」の魅力を発信し、広く理解してもらおうと、東北芸術工科大(山形市)のデザイン工学部企画構想学科4年・松﨑春霞さん(22)=平出身=は4日、JRいわき駅直結の商業施設・エスパルいわきで、自らが展開する「Umami project(うまみプロジェクト)」の活動報告・展示会を開始した。
 この試みは卒業制作の一環でもあり、単に常磐もののおいしさにとどまらず、地域資源としての重要性や、関係者の思いなども伝えている。8日まで。
 「進学を機にふるさとを離れたことで、いわきの良さを実感した。そうした時に、意外にも『常磐もの』が知られていないのではと思った」と松﨑さん。同世代を中心に78人にアンケート調査を行ったところ、常磐ものを知っていると答えた人は42%ほどで、卒業制作のテーマにしようと決意した。
 卒業制作にあたっては「ホッとする」ことに着想を得ており、魚を使った出汁に注目した。昨年11月には地元鮮魚店・おのざきと連携して、いわき駅前で行われたイベントで、タイとヒラメのあぶりから取った出汁を販売し、多くの人から人気を集めた。
 インターネットによる音声配信・ポッドキャスト「Umamiradio(うまみラジオ)」も始めた。常磐ものと関係にとどまらず、いわきで活躍する〝旨味のある人〟を紹介する企画だ。
 おのざき4代目の小野崎雄一さんや、ゲストハウス&ラウンジFARO(ファロ)=平字三町目=の北林由布子さんをゲストに招き、松﨑さんを進行役に、生産者とのつながりや将来の街のあり方を語ってもらった。
 エスパル3階の会場ではパネル展示やクイズに加え、収録したポッドキャストが聴けるブースを設け、自作のパンフレットやステッカーも無料配布している。来場者に「あなたの考えるいわきの旨味」を書いてもらう場も用意し、一緒に常磐ものを盛り上げていく仕掛けとした。
 初日から家族連れや、上階のホテルに宿泊する出張客など、市内外の人が立ち寄っており、松﨑さんも手応えを感じている。期間中の7日には成人式も開催され、帰省する二十歳の若者が、常磐ものに触れる機会になればと期待を寄せる。
 「魚のおいしさと、そこにかかわる人柄の良さ。いわきが誇る常磐ものについて、多くの人に知ってほしい」と来場を呼びかけた。入場無料。時間は午前10時~午後7時(最終日は同5時まで)。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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