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おいしく手軽に減塩を いわき市の栄養士による「ひとしおラボ」レシピ公開

 市による減塩食普及プロジェクト「いわきひとしお」の一環として、庁内の栄養士が連携した「ひとしおLab(ラボ)」は17日、市総合保健福祉センターで、新たに開発した減塩レシピの公開と試食会を行った。紹介されたのは「ぶりの照り焼き」「タンドリーチキン」「キャベツのドレッシング炒め」「ツナとキャベツのさっぱりマリネ」「塩こうじスープ」の5品で、食塩は1人あたり0・3~1・2gに抑えているが、いずれもおいしく感じられるよう仕上げた。
 いわきひとしおは2021(令和3)年度から始まり、減塩食の普及や企業とのタイアップに取り組んできた。こうした企画の背景には、市民の健康指標の低迷が挙げられる。特に塩分過多は心疾患や脳血管疾患を招きやすいが、いわき市の食塩摂取量は22年、男性が9・4g(国基準値7・5g)、女性が8・9g(同6・5g)となっている。
 市ではより減塩に理解を深めてもらおうと、健康づくり推進、地域包括ケア推進、地域保健、子ども支援、学校教育の各課から、7人の栄養士が参加し、昨年5月にひとしおラボを発足した。同年8月からレシピの試作を進め、今回の公開に合わせて、内田市長、市保健所の新家利一所長に報告した。

 開発にあたっては、野菜をしっかり取れるメニューとし、カリウムによって余計な塩分を体外に排出できるほか、酸味やスパイス、香味野菜を効かせることで満足が得られるよう工夫した。また焼き目を付けて、食欲を喚起する香ばしさを出しており、減塩調味料や市販のタレで手軽に作れるようにした。物価高騰も踏まえ、安価に手に入りやすい食材を採用している。
 ひとしおラボのリーダーで、健康づくり推進課の木村繭子・栄養技師は「どうしても知らず知らずのうちに、塩分を取ってしまいがち。今回のレシピを参考に、毎日の食事の中で減塩のコツを身に着けてほしい」と呼びかけた。
 3月には家庭で実践できる減塩レシピブックを発行・配布し、スーパーマーケットのマルトでも販売を予定する。子どもの頃から減塩に触れる機会とするため、保護者に対する啓発も兼ねて、公立保育所や小・中学校の給食でも、塩分を抑えたメニューを用意する。
 試食した内田市長は「深い味わいでご飯が進む。どれも簡単なので、ぜひ市民の皆さんにも作ってもらいたい」と笑顔で語った。

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